相続放棄と年金に関するQ&A
- Q相続放棄をしても,遺族年金を受け取ることはできますか?
- Q遺族年金とはどのような制度ですか?
- Q遺族年金にはどのような種類がありますか?
- Q相続人であれば,だれでも遺族年金を受け取れますか?
- Q相続放棄をしても,未支給年金を受け取ることはできますか?
- Q未支給年金とはどのような制度ですか?
- Q未支給年金は,だれでも受け取ることができますか?
相続放棄と年金に関するQ&A
Q相続放棄をしても,遺族年金を受け取ることはできますか?
A
相続放棄をすると,原則として,死亡した方(被相続人)の財産(遺産)を受け継ぐことはできなくなります。
しかし,遺族年金については,遺産ではないと考えられているため,相続放棄をしても,受け取ることができます。
Q遺族年金とはどのような制度ですか?
A
年金は,一家の家計を支えていた方が亡くなった場合,遺族は収入がなくなり,生活ができなくなるおそれがあります。
そこで,一家の大黒柱が亡くなった場合,遺族を守るために支給される制度が遺族年金です。
Q遺族年金にはどのような種類がありますか?
A
遺族年金には,遺族基礎年金と,遺族厚生年金があります。
遺族年金は,国民年金の加入者が亡くなった場合に,遺族に金銭が支給される制度です
他方,遺族厚生年金は,厚生年金に加入していた方が亡くなった場合に,遺族に金銭が支給される制度です。
Q相続人であれば,だれでも遺族年金を受け取れますか?
A
遺族年金は,一家の家計を支えていた人が亡くなった時に,遺族を守るための制度です。
そのため,遺族年金を受給できるのは,亡くなった方によって生計を維持していた方に限られます。
Q相続放棄をしても,未支給年金を受け取ることはできますか?
A
相続放棄をすると,遺産を受け継ぐことはできませんが,未支給年金は遺産ではないため,受け取ることが可能です。
Q未支給年金とはどのような制度ですか?
A
年金は,2か月に1回のペースで振り込まれます。
たとえば,8月に振り込まれる年金は,6月分と7月分の年金です。
しかし,仮に7月10日に亡くなった場合,8月に振り込まれるはずだった年金を受け取ることができません。
このように,本来受け取ることができるはずだった年金のことを,未支給年金といいます。